こんにちは😀
今回は、業務をモデル化する手法に関してまとめました。
システムに対する要求を明確にするために、対象となる業務をモデル化して分析することが必要になります。
そのために、業務の流れを把握することが大事になります。
その現状の業務プロセスを抽象化して視覚的に表すことで、その業務に関わる人や書類の流れを把握することができる手法をモデル化と言います。
実際に、要件定義ではこのモデル化を使用して業務分析を行ないます。
モデル化の代表的なものに、DFDとE-R図があります。
それぞれみていきましょう。
DFDとは
DFD(Data Flow Diagram)は、データの流れを図として表したものになります。
以下の記号を使用して表します。
プロセス:○
データを加工したり変換したりする処理を表します。
データの源泉と吸収:□
データの発生元や最終的な行き先を表します。
データフロー:→
データの流れを表します。
データストア:=
二本線の間に名称を書いて表します。
ファイルやデータベースなど、データを保存する場所を表します。
DFDの手順
DFDを用いて新規システムのモデル化を行う場合、手順は以下のようになります。
①現物理モデルの作成
現在の業務を調査・分析して、ありのままにモデル化します。
②現論理モデルの作成
現物理モデルを元に、重複した業務を統合するなどして業務の無駄を省きます。
③新論理モデルの作成
現論理モデルに対して新規システムに求められる要件を加えます。
④新物理モデルの作成
新論理モデルに物理的な要件を反映させます。
E-R図とは
実体(Entity)と、実体間の関連(Relationship)という概念を使ってデータの構造を図にしたものをE-R図と言います。
実体は「四角:□」、関連は「矢印:→」を使って表現します。
関連には、「1対1」、「1対多」、「多対多」などを表現できます。
例えば、部署と社員の関係をE-R図で表すと以下のようになります。
こちらは「1対多」の例です。(実際は、「1」とか「多」とかは表記しません)
こちらは「1対1」の例になります。
今回の一言・・・
E-R図は、要件定義や基本設計で作成したことがあるのでイメージがつきやすくはありました。
DFDは作成した経験がないので勉強になりました。
このように作成したいシステムを様々な切り口で図にするとイメージの共有がはかれるので便利になります。
今回はここまで🤚
では、また次回。
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