こんにちは、K.Kです😀
平成31年の春期応用情報技術者試験の午前問題の最後(問80)に以下の問題が出題されました。
技術者倫理の観点から,職務遂行において技術者が優先すべきこととして,最も適切なものはどれか。
ア.会社の利益イ.技術者個人の名誉ウ.公衆の安全エ.コストの低減
当然と言えば当然なのですが、日々の仕事をする上で考えさせられる問題だと感じました。
技術者倫理とは
では、技術者倫理とは何でしょう??
こちらのサイト「技術者倫理とは?:技術者倫理の基礎知識1」では、技術者倫理とは以下のように定義されています。
技術者倫理とは、専門職として技術に携わる人間の活動や行為に関する規範です。
データ改ざんやプライバシーを盗み取るなどは言語道断ですが、作ったモノを安全に快適に世に送り出し使ってもらうという責任があることを再認識させてくれます。
令和になってから起きたシステム関連の事故
先ほどの問題が出題されて数日で「令和」がスタートしています。
令和になってから1ヶ月ほど立ちますが、すでにITシステムの事故が見受けられます。
- 令和表記に関する障害
- ゴールデンウィーク明けのアクセス集中に関するトラブル
- 金沢シーサイドラインの逆走
- 大阪市システム障害
令和表記に関する障害
帳票などの令和表記のミスは想定されたところもありますが、稼働時期のタイミングミスなどが原因にあるようです。
「令和元年」を「平成3元年」と表記したり、「令和元年5月」を「令和31年5月」と表記したりしたミスがあったようです。
ゴールデンウィーク明けのアクセス集中に関するトラブル
今年のゴールデンウィークは10日間あったため、その連休明けのインターネット銀行へのアクセルが集中しサイトに繋がりにくい状況が続きました。
こちらは、楽天銀行やゆうちょダイレクトの一部サービスで起きていますが、その原因は明らかにされていません。
しかし、想定以上のアクセスがあったことによるネットワークやシステム負荷が原因であると個人的には感じています。
金沢シーサイドラインの逆走
こちらはヒヤッとする事故として話題になりました。
新杉田駅を出発した電車が逆走し、車止めに衝突した事故です。
運転手のいない自動運転であるがゆえの事故と認識されています。
自動列車運転装置(ATO)は正常に動いていたのですが、その原因は100本以上ある回線のうち1本が断線し、指示が全車両に正確に伝わらず逆走したとのことです。
しかし、その断線を検知するシステム設計が考慮されていなかったとのことでシステム欠陥として今後の対策が練られています。
大阪市システム障害
6月7日から8日にかけて、大阪市で使用されている住民票・税務・国民健康保険・福祉・介護保険など市民向けサービスを提供している基幹系システムの「大阪市統合基盤システム」が障害を起こし、発行業務に支障をきたしました。
この原因は、二重化されているオラクルデータベースで同じファイルシステムが同時に故障したとのことですが、その詳細は未発表のままです。
今回の一言・・・
システム開発者としての責任や社会に与える影響を考える事故が増えたと感じました。
それだけ社会に必要とされている仕事と考えと誇りと責任感を持って、まずは目の前の日々の仕事にしっかり取り組んでいきます。
ここまで読んでくれてありがとう。
では、また次回。
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